2011年7月5日火曜日

震災後の結婚式

今年の震災以降、特に3月~5月ぐらいに結婚式を予定されていた方々は、
中止にするか延期にするか難しい結論を出さなければいけなかった
カップルが数多く いたのではないかと思います。  

予定通り行われた結婚式も、延期をした結婚式も 
招待されていたゲストや結婚式にかかわる関係者が 
その決断と、その過程における大変な時間に対し
お二人に拍手を送り より祝福が大きくなったという
結婚式も多かったかもしれません。

 
5月に東京で予定されていた結婚式。
新婦の彼女とお会いしたのは今年の初めでした。 
彼の転勤で福島に在住とのこと。わざわざ東京に足を運んで 
私の写真をじっくり見て、撮影の依頼をしていただきました。  

そして、3月の震災。私は何だか胸騒ぎがして、メールをしましたが 
連絡がなかなか取れず、避難者名簿や、行方不明者リストなどに載っていないか 
とにかく無事を祈る思いで、毎日お二人の名前を探す毎日でした。 

4月に入り避難していた彼女から連絡がきて無事を知り、
結婚式も予定通りおこなわれることがわかって、とにかく嬉しかった!!
無事だったというだけで胸をなでおろしました。


震災から結婚式までの2ヶ月間、準備するのも大変だったでしょうに 
彼女が一生懸命考えた心のこもったアイディアの数々に、
打ち合わせの段階で 感嘆してしまう程でした。  

参列したたくさんの子供たちにフラワーガールや乾杯の発声など 
いろいろな場面で役割を与えたり、家族や親戚にも、まんべんなく 
スポットライトをあてて結婚式を楽しんでもらう心のこもった演出が 
そこらじゅうに散りばめられていました。 



そして、何より彼女を幸せにしよう!と決意した矢先の震災で、 
自分の家族や彼女の家族にも、たくさん心配をかけたことに対する
彼のこの2ヶ月の心労を吹き飛ばしてしまおうというサプライズの 
演出が素晴らしかった!!



「何て素敵な彼女なのかしら!!」と何度ももらい泣きをしてしまう程 
愛情に満ちあふれた披露宴でした。  



震災後のたくさんの人の思いが詰まった 
私にとっても、忘れられない結婚式です。  



あ、彼のこと全く書いていませんが(謝)、 
私かなりツボにハマった程、面白くてチャーミングな言動の旦那様です。 
当日は、涙涙のまっすぐな心の持ち主でした。

unison 先浜

代官山 マダムトキ

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