2011年1月25日火曜日
Candid
またまた「自然な写真」について。
自分が婚礼の撮影を始めたときも「自然な写真」を重視していました。
ただ、撮影を続けるうちに「自然な写真」にもいくつかの種類があることに気づきました。
大まかにわけると、
①進行の中での二人本来のしぐさをとらえたもの。
②作られた状況の中での自然なしぐさをとらえたもの。
この二つの違いは、撮影者にとってはとても重要だと考えています。
どちらも予測が必要で、当日の雰囲気や会場自体の制約によって全体の撮影の中でのバランスも変わってきます。
一見、①の方が難しいように感じますが、実は②の方が経験が必要です。
①では、常に状況を見ながらお二人にあわせていく必要がありますが、そこはカメラマンであればなんとかやっていける部分です。(または、撮れていなくてもお客さんには気づかれない。)
しかし、②ではお二人の立ち位置が非常に重要になってきます。
①では、意図的に選べない背景や光が②では選択可能であり、絵的なメリットは非常に大きいと思います。
光の当たり方、質、強さ、お二人と背景との位置関係などなど重要なことはたくさんあります。
最も大切なことが立ち位置ですが、その場所に立っていだたいたとしても、そこでお二人をリラックスさせて時間の制約のなかでよい表情を拾うこと(持ち込みで入る場合は非常に重要な要素です)ができなくてはなりません。
そんな様々な要素を一瞬で判断し、撮影するには自分の中に多くの経験値が必要です。
そのためにも日々、何かを蓄積していきたいと思っています。
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