結婚式場やホテルでの結婚式とレストラン(または歴史的な建造物での)ウェディングの大きな違いは何か?
お二人やゲストの目線で考えると空間的な余裕の有無であったり、式~披露宴のオペレーションがシステマチックであるかどうかということかもしれません。
カメラマンの視点から考えてももちろん上記のようなポイントは、撮影に影響するのですが、僕が一番気になるのはその場の光です。
多くのホテルや結婚式場(特にゲストハウス系の白っぽい会場)では、明るく光も良くまわるので、やわらかく美しい光で撮影できます。もちろん撮影上の失敗も少ないと思います。
それに対して、邸宅系のレストランや歴史的な建造物では、場所によって明暗の差が激しいことが多いのです。光は場所によって限定的なものとなり、当然、撮影条件が厳しい場所も多くて、失敗しないために露出的にも絵的にも安全策を取らざるを得ない場合が多くあります。
では、いい写真が撮れないのかというとそういうことではなく、陰影というものがドラマチックな美しい絵を作る大きな要素になるのです。窓やドアの隙間から差し込む光、暗い室内でできるコントラストの高い影、そういった要素が均一な光で満たされた会場では、撮ることができない絵画的な写真を生み出すのです。
苦労しますが、そういう会場での撮影は楽しいものです。
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